高齢者の冬の防災対策|寒波・停電・凍結・外出時の注意点まとめ
高齢者は冬の寒さに弱く、特に低体温症・転倒・凍結による事故が増える傾向があります。寒波や停電時には、短時間で体温が下がってしまうため、事前の備えが命を守ります。
ここでは「高齢者が安全に冬を乗り切るための防災対策」を、家庭で今すぐできるポイントに分けて解説します。
高齢者が冬に弱い理由
- 体温調節機能が低下し、寒さに気づきにくい
- 筋力低下で転倒しやすい
- 血圧変動に弱く、寒さで心臓・血管系リスクが上昇
- 夜間のトイレ移動で事故が増える
1. 室内の暖房対策
● 室温18〜20℃を維持する
高齢者は寒さを感じにくいため、部屋の温度を温度計で管理するのが重要です。
● 電気不要の暖房器具を準備
- 石油ストーブ(換気を忘れずに)
- 湯たんぽ(低温やけどに注意)
- 厚手の毛布・冬用寝袋
● 窓・床の断熱で体感温度を上げる
窓断熱シート・冷気ストッパー・カーペットなどで室温が下がりにくくなります。
2. 停電に備える防災アイテム
- LEDランタン(明るめのもの)
- ヘッドライト(夜間の移動用)
- カセットコンロ+ガスボンベ
- 非常食(温かいスープ類が有効)
- モバイルバッテリー+充電ケーブル
- 薬のストック(最低1週間分)
3. 外出時の注意点
● 転倒防止の装備
- 滑り止め付きの靴
- 杖の先端に装着する「アイスピック」
- 手すりのある道を選ぶ
● 服装は3層構造で
発熱インナー → フリース → 防風ジャケットの順に重ねると効果的。
● 外出時間は短く、日中の暖かい時間帯に
夜間や早朝は極端に冷え込むため避けたほうが安心です。
4. 薬・医療・連絡手段の準備
● 薬は1週間以上の予備を確保
寒波・大雪・停電が重なると病院に行けなくなることがあります。
● 連絡先一覧を紙で用意
スマホが使えない時に備えて、家族・病院・介護サービスの番号を紙に書いておく。
● 緊急時の見守り体制を作る
離れて暮らす家族は、LINE・電話で毎日連絡を取る習慣を。
5. 夜間の事故を防ぐポイント
- 廊下・トイレに足元灯を設置
- スリッパではなく滑りにくい靴下を使用
- 毛布・上着を枕元に置く(夜間の冷え込みに備える)
まとめ:高齢者は「寒さに気づきにくい」ことが最大のリスク
家族が近くにいる場合は室温管理を手伝い、離れて暮らす場合は連絡を取り合うなど、冬の災害から守るための工夫が大切です。
あわせて読みたい(内部リンク)
冬の災害は高齢者にとって危険が多くなります。家庭でできる対策を今のうちに整え、安全に冬を乗り切りましょう。




コメント