地震後にガス臭がしたらどうする?ガス漏れの確認方法とやってはいけないこと

地震対策

地震後にガス臭がしたらどうする?ガス漏れの確認方法とやってはいけないこと

大きな地震のあと、室内や建物の周囲で「ガス臭い」と感じた場合は、すぐにガス漏れを疑って行動する必要があります。

地震によってガス管やガス機器、接続部分などが損傷すると、都市ガスやLPガスが漏れる可能性があります。

このとき特に危険なのが、火を使うことだけでなく、照明や換気扇などの電気スイッチを操作することです。

スイッチをON・OFFした際に発生する小さな火花が、漏れたガスへの着火源になる可能性があります。

この記事では、地震後にガス臭を感じたときの正しい行動、ガス漏れを確認するポイント、絶対にやってはいけないこと、ガスを再び使用するまでの流れを解説します。

地震後にガス臭がしたら、まず何をする?

ガスの臭いを感じた場合は、まず火気を絶対に使用しないことが重要です。

そして、安全にできる範囲で次のように行動します。

  1. ライターやマッチなどの火を使わない
  2. 換気扇や照明などの電気スイッチに触らない
  3. 窓や戸を静かに開けて自然換気する
  4. 安全に操作できる場合は器具栓・ガス栓を閉める
  5. 可能であればガスメーターの元栓を閉める
  6. 危険を感じる場合は建物から離れる
  7. 安全な場所から契約しているガス事業者へ連絡する

ガスの臭いが強い場合や、どこから漏れているか分からない場合は、原因を探すために室内を歩き回るより、安全な場所へ避難することを優先してください。

絶対にやってはいけないこと

ガス漏れが疑われる場所では、わずかな火花でも着火源になる可能性があります。

照明のスイッチを入れない・切らない

暗いからといって照明をつけたり、点灯している照明を消したりしないでください。

電気スイッチは操作時に内部で小さな火花が発生する場合があります。

換気扇を回さない

ガス臭がすると、「換気扇を回せばよい」と考えがちですが危険です。

換気扇のスイッチ操作や電気部分が着火源になる可能性があるため、使用しないでください。

換気する場合は、電気を使わず窓や戸を静かに開けて自然換気します。

コンセントを抜き差ししない

家電製品の電源プラグを抜いたり差したりする際にも火花が発生する可能性があります。

ガス臭がする場所ではコンセントに触れないでください。

ライター・マッチ・タバコを使わない

当然ながら裸火は厳禁です。

ガス漏れの疑いがなくなるまでは、ガスコンロだけでなく、ライター、マッチ、タバコなども使用しないでください。

自分でガス漏れ箇所を探そうとしない

ガス管や接続部分を自分で分解したり、漏れている場所を探して修理しようとしたりするのも避けてください。

安全な場所へ移動し、ガス事業者などの専門家へ確認を依頼してください。

地震ではガスメーターが自動的にガスを止めることがある

一般的なガスメーター(マイコンメーター)には、安全装置が組み込まれています。

震度5相当以上の強い揺れを検知した場合などには、自動的にガスを遮断する仕組みがあります。

そのほかにも、多量のガスが流れた場合や、ガスを異常に長時間使用した場合などに自動遮断することがあります。

そのため、地震後にガスが出なくなっていても、必ずしも設備が壊れたとは限りません。

安全装置が正常に作動している可能性があります。

ガスが止まっていても、ガス臭いなら復帰操作をしない

ここは非常に重要です。

ガスメーターが自動遮断している場合でも、ガス臭を感じるのであれば、自分で復帰操作をしないでください。

ガス漏れが発生している状態で供給を再開すると危険です。

ガス臭がする場合は、ガスメーターの復帰ボタンを押さず、ガス事業者へ連絡してください。

ガス漏れはどうやって確認する?

家庭でガス漏れを確認するときに、自分で配管を分解したり火を近づけたりする必要はありません。

まずは次のような異常がないか確認します。

  • 普段とは違うガスの臭いがする
  • ガス警報器が作動している
  • 地震後にガス機器や配管がずれている
  • ガス機器本体に変形や破損がある
  • ガスホースや接続部分が外れている
  • 屋内外の給排気設備に異常がある

ただし、確認のために危険な場所へ近づいてはいけません。

ガス臭が強い場合や、ガス警報器が鳴っている場合は、原因究明より避難を優先してください。

ガス警報器が鳴ったらどうする?

ガス警報器が作動した場合も、ガス漏れの可能性を考えて行動します。

火を使わず、電気スイッチや換気扇に触れず、窓や戸を開けて自然換気します。

安全にできる場合はガス栓やメーターガス栓を閉め、安全な場所からガス事業者へ連絡してください。

警報器が鳴っているからといって、電源を抜いて音だけ止めるのは避けましょう。

屋外でガス臭がする場合も注意する

ガス臭は室内だけで発生するとは限りません。

地震によって道路下のガス管や、建物外部の配管が損傷している可能性もあります。

屋外で強いガス臭を感じた場合は、その場所へ近づかず、安全な場所へ移動してください。

ガス臭が屋外から室内へ入ってくる場合は、むやみに窓を開けるのではなく、外部の状況にも注意してください。

必要に応じて周囲にも注意を促し、ガス事業者や消防などへ連絡します。

LPガスでも基本的な対応は同じ

都市ガスだけでなく、LPガスを使用している家庭でも、地震後にガス臭を感じた場合は同様に火気を避ける必要があります。

LPガス設備にも安全装置付きのガスメーターが使用されていますが、容器や配管などが地震で損傷する可能性があります。

ガス臭がする場合は、自分で復帰させようとせず、契約しているLPガス販売事業者へ連絡してください。

地震後、ガスが出ないだけならどうする?

ガス臭がなく、ガス機器や周辺にも異常が見られないのにガスが使えない場合は、マイコンメーターが地震を検知して自動遮断している可能性があります。

まず次の順番で確認します。

  1. ガス臭がしないことを確認する
  2. 地域全体でガス供給が停止していないか確認する
  3. ガス機器や給排気設備に異常がないか確認する
  4. ガスメーターの表示を確認する

これらに問題がなく、ガス事業者から供給停止などの案内も出ていなければ、使用しているガスメーターの取扱説明に従って復帰操作を行います。

マイコンメーターの復帰は「ガス臭がないこと」が前提

ガスメーターの復帰方法は機種によって異なりますが、一般的にはすべてのガス機器を停止したうえで復帰操作を行います。

復帰ボタンを操作したあと、ガスメーターが配管内に異常がないか確認する時間が必要です。

機種によっては数分程度待ってからガスを使用します。

復帰操作をしても再びガスが止まる場合や、異常表示が続く場合は、何度も操作せずガス事業者へ連絡してください。

避難するときはガスの元栓を閉める?

地震後に自宅から避難する場合、安全に操作できる状況で余裕があれば、ガスの元栓を閉めてから避難します。

ただし、津波、火災、建物倒壊など差し迫った危険がある場合は、元栓を閉めるために避難を遅らせてはいけません。

自分と家族の避難が最優先です。

地震直後、揺れている最中に火を消しに行かない

地震発生時にガスコンロを使用していた場合でも、強い揺れの最中に無理に火元へ近づくのは危険です。

鍋や食器が落下したり、熱湯をかぶったりする可能性があります。

まず身を守り、揺れが収まってから安全を確認して火を消します。

現在のガスメーターには大きな揺れを検知するとガスを自動遮断する機能もあります。

地震後にガスを再使用する前のチェックリスト

確認項目 異常があった場合
ガス臭がしない 臭いがあれば使用しない
ガス警報器が鳴っていない 鳴っていれば使用しない
ガス機器に破損・変形がない 使用しない
ガスホースや接続部が外れていない 使用しない
煙突・給排気設備に異常がない 使用しない
地域で供給停止していない 復旧を待つ
メーター復帰後も再遮断しない ガス事業者へ相談

普段からガスメーターと元栓の場所を確認しておく

災害が起きてから初めてガスメーターを探すのでは、対応に時間がかかります。

平常時に、次の場所を確認しておきましょう。

  • ガスメーターの位置
  • メーターガス栓の位置
  • ガス機器ごとの器具栓
  • ガス警報器の位置
  • 契約しているガス事業者の緊急連絡先

一戸建てではガスメーターが建物の外周に設置されていることが多く、マンションでは玄関脇のメーターボックスなどに設置されている場合があります。

ガス警報器の交換期限も確認する

ガス警報器は設置すれば永久に使用できるものではありません。

交換期限を過ぎると正常に作動しない可能性があります。

警報器本体に記載された交換期限を定期的に確認し、期限が近づいたら交換を検討してください。

地震後にガス臭がしたときの行動まとめ

状況 行動
ガス臭がする 火気・電気スイッチを使用しない
室内でガス臭がする 窓や戸を開けて自然換気する
安全に操作できる ガス栓・メーターガス栓を閉める
臭いが強い・危険を感じる 建物から離れる
ガス臭がある マイコンメーターを復帰させない
ガス臭がなく設備にも異常がない 供給状況を確認後、必要に応じて復帰操作

まとめ|ガス臭がしたら「スイッチに触れない」が重要

地震後にガス臭を感じた場合、最も大切なのは火気を使用しないことです。

そして、意外に忘れやすいのが換気扇や照明などの電気スイッチにも触れないことです。

換気は換気扇ではなく、可能な範囲で窓や戸を開けて行います。

安全に操作できる場合はガス栓やメーターガス栓を閉め、ガス事業者へ連絡してください。

ガスメーターには地震時の自動遮断機能がありますが、ガス臭がする状態では自分で復帰操作をしてはいけません。

「ガス臭いときは、火を使わない・電気を操作しない・自分で復帰しない」という3点を覚えておくと、地震後の二次災害を防ぐために役立ちます。

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