夏の断水対策|飲み水以外に必要な水の量とは

水、断水対策

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夏の断水対策|飲み水以外に必要な水の量とは

夏に断水が起きたとき、まず心配になるのが飲み水です。

しかし、実際の生活では水を使うのは飲むときだけではありません。調理、手洗い、歯磨き、身体を拭く、食器を洗う、トイレを使うなど、さまざまな場面で水が必要になります。

特に気温の高い夏は、汗をかくため衛生状態を保つための水も重要です。

この記事では、断水時に必要となる水を「飲料・調理用水」と「生活用水」に分け、家庭でどのくらい準備しておけばよいのかを解説します。

飲料・調理用の水は1人1日3Lが目安

災害への備えとして、飲料水は1人1日3L程度を目安に備蓄することが推奨されています。

この3Lは単純な飲み水だけではなく、飲料や調理に使用する水を想定した量です。

  • 1人・3日分:9L
  • 1人・7日分:21L
  • 2人・3日分:18L
  • 2人・7日分:42L
  • 4人・3日分:36L
  • 4人・7日分:84L

夏は発汗量が増えるため、暑さや活動量、年齢、健康状態などによって必要な飲水量が増える可能性があります。

「3Lあれば必ず足りる」と考えるのではなく、余裕を持って備蓄しておくと安心です。

飲み水以外にも「生活用水」が必要

断水すると、普段は意識していないところでも水を使っていることに気付きます。

代表的なのが次の用途です。

  • 手洗い
  • 歯磨き
  • 顔を洗う
  • 身体を拭く
  • 食器や調理器具を洗う
  • 汚れた場所の清掃
  • トイレ

こうした水は飲料水とは別に考える必要があります。

生活用水は1人何L必要?

生活用水については、飲料水の「1日3L」のような一律の備蓄基準を設定するのは難しいところです。

理由は、断水時に水洗トイレを使うか、携帯トイレを使うかによって必要量が大きく変わるためです。

家庭で備蓄量を考える場合は、次のように分けると分かりやすくなります。

用途 断水時の対策 水の使用量
飲料・調理 保存水・ペットボトル水 1人1日約3Lを目安
手洗い 少量の水・ウェットティッシュ・消毒剤 節約可能
身体の清拭 濡れタオル・ボディシート 少量で対応可能
食器洗い ラップ・紙皿などを活用 大幅に節約可能
トイレ 携帯トイレを使用 ほぼ水を使わない

つまり、断水対策では大量の生活用水を備蓄するだけでなく、水を使わずに生活できる用品を準備することも重要です。

水洗トイレを使うと大量の水が必要になる

生活用水の中でも、特に水を消費するのがトイレです。

断水していても排水設備が正常であれば、バケツなどで水を流して使用できる場合があります。

しかし、これを断水期間中ずっと続けようとすると、大量の水が必要になります。

例えば1日に何度もトイレを使用する家庭では、飲料水とは比較にならない量の生活用水を確保しなければなりません。

そのため、防災対策としては「トイレを流すための大量の水を備蓄する」より、「携帯トイレを備蓄する」方が現実的です。

重要

地震などで下水管や建物内の排水管が損傷している可能性がある場合は、水があってもトイレを流してはいけないことがあります。特にマンションでは、排水管の損傷によって下階へ汚水が逆流する可能性があります。

自治体や管理会社などから安全が確認されるまでは、携帯トイレを使用する方が安全です。

夏の断水では身体を清潔にする水も重要

夏の断水で忘れやすいのが身体の清潔を保つための水です。

大量の汗をかいたまま長時間過ごすと、不快なだけでなく皮膚トラブルなどにつながることがあります。

とはいえ、断水時に普段と同じようにシャワーを使用することはできません。

そこで役立つのが次の用品です。

  • 身体拭き用ウェットシート
  • 大判ボディシート
  • 水のいらないシャンプー
  • 濡らしたタオル
  • 手指消毒剤
  • 使い捨てタオル

少量の水とこうした用品を組み合わせれば、生活用水の消費を大幅に減らすことができます。

食器洗いに水を使わない工夫

断水中は食器を洗う水も節約したいところです。

例えば皿の上に食品用ラップを敷いてから食事をすれば、使用後にラップだけを捨てることができます。

紙皿や紙コップ、割り箸などの使い捨て用品を備蓄しておく方法もあります。

調理についても、鍋やフライパンを何度も洗わなければならない料理より、レトルト食品や缶詰など、洗い物の少ない食品を組み合わせると水を節約できます。

風呂の残り湯は生活用水として使える

家庭で大量の生活用水を確保する方法のひとつが浴槽です。

浴槽に残っている水は、清掃などの生活用水として利用できます。

ただし、風呂の残り湯は飲料水として使用せず、生活用水として区別して使用しましょう。

また、小さな子どもがいる家庭では浴槽への転落事故を防ぐ必要があるため、残り湯を常時ためておく方法が適しているかどうかは家庭環境に応じて判断してください。

ポリタンクを用意しておくと給水時にも役立つ

断水が長引くと、自治体などによる応急給水が行われることがあります。

その際、水を受け取るための容器が必要になります。

防災用品として用意しておきたいのがウォータータンクです。

  • ハードタイプのポリタンク
  • 折りたたみ式ウォータータンク
  • 給水袋

ただし、水は非常に重く、10Lなら約10kg、20Lなら約20kgになります。

大容量のタンクを1個用意するより、10L程度の容器を複数用意した方が持ち運びやすい場合もあります。

断水前にできること

台風や大雨など、断水の可能性を事前に予測できる場合は、早めに水を確保しておきましょう。

  • ペットボトルの飲料水を確認する
  • 空いているウォータータンクに水道水を入れる
  • 浴槽に生活用水を確保する
  • 携帯トイレの残数を確認する
  • ウェットティッシュやボディシートを確認する
  • 紙皿やラップなどを準備する

断水が始まってから慌てて準備するより、警報や断水情報が出る前に準備しておくことが大切です。

夏の断水対策は「水を貯める+水を使わない」がポイント

断水対策というと、大量の水を備蓄することだけを考えてしまいがちです。

しかし家庭に保管できる水の量には限界があります。

そこで重要なのが、次の2つを組み合わせることです。

  • 飲料・調理用水は1人1日3Lを基準に確保する
  • 生活用水は、水を使わない用品で消費量を減らす

特にトイレを携帯トイレへ切り替えるだけでも、必要な生活用水は大きく減らせます。

夏はさらに、身体を清潔に保つためのウェットシートや水のいらないシャンプーなどを準備しておくと安心です。

「何Lの水を備蓄するか」だけではなく、断水しても少ない水で生活できる仕組みを作っておくことが、現実的な断水対策といえるでしょう。

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